創業者の鬼門~融資面談編~

 創業計画書が完成しましたら、いよいよ日本政策金融公庫(以下、公庫に略)の面談日を決めます。電話でも可能ですが、公庫HPで面談日を決めることができるので、手間を省くためにネット予約をオススメします。

インターネット申し込みの流れ

 利用するにあたって、メールアドレスが必要になります。店舗用のアドレスでなくてもいいので、私的に使っているものを利用すれば大丈夫です。申込情報を入力したら、必要な書類を添付します。

添付した書類

  1. 公庫の創業計画書
  2. 自作の創業計画書
  3. 免許状や資格
  4. 融資が有利に働く書類や証明書(特定創業支援等事業による支援を受けた証明書など)

 私の場合は、ネット予約したら、すぐに連絡が来ました。スムーズに決まる人もいれば、時間がかかる人もいるようなので早め動くことを意識しましょう。

融資が有利になる書類や証明書

 添付した書類に、融資が有利になる書類や証明書とありますが「本当かよ」と思う方もいるちお思います。

結論から言うと、「あります。」

 どんな書類かというと、私の場合は群馬県商工会連合会が開催した創業スクールの終了証がそれにあたります。以前、市役所に相談に行ったところ「創業スクールに通ってみませんか?」と言われて、経営についての知識を得る良い機会だと思い参加をしました。抽選なので必ず行ける保証はありませんが、行っておくと、今後の経営に役立つ情報を知れるのでいいと思います。全課程を修了すると、修了証がもらえます。これが、融資を有利にする証明書になります。また、渋川市ではスクールの修了証を市役所に提出すると、市から「この人は、創業するための支援を受けましたよ」という証明書を発行してもらえるので、市役所に相談してみるといいかもしれません。

 では、証明書の効果ですが…。「ないより、あった方がいいかな」くらいですかね。あくまでプラスになる材料ではありますが、一番は創業計画書だと思います。しっかりと利益が出て、返済能力があるかどうかの点が大切だと思います。「ぐんま創業スクール」は7月くらいに群馬県商工会連合会HPに掲載されると思います。無料なので、時間のある方は知識を得られる良い機会なので申し込むといいでしょう。

面談に必要なもの

面談の日程が決まると、

・半年分の通帳

・自己資金、資産がわかるもの

・源泉徴収または給与明細二ヶ月分

・運転免許証

 以上のものを持ってくるように伝えれれます。また、公庫に提出した書類のコピーも持参していくといいでしょう。面談日までに準備し、指定された公庫の支店に向かいます。服装ですが、スーツでなくていいと思います。開業予定の事業にふさわしい格好で向かえばいいでしょう。ちなみに自分は、上パーカー・下クライミングパンツで行きました。その代わり、面談時に「今、来ている服装でクライミングができます。」という旨を伝えました。

面談当日

 面談の内容ですが、書類についての説明が求められます。事業のことや売上、自己資金、家族構成などを聞かれるので、しっかりと対応ができれば問題ありません。私の場合は、質問をあまりされませんでした。その代り担当が「これで返済うまく行くかな…」など呟いた時に、疑問に対しての回答や根拠となる説明をしました。1時間もかからないで終了したので「意外とあっさり終わったな…。」というのが正直な感想です。

融資の結果

 面談が修了すると、1週間くらいで結果がきます。自分の場合は色々と問題が発生しまして、一ヶ月ほどかかってしまいました。

 結果は「協調融資にしてください。」とのことでした。創業スクールで出会った仲間に聞くとほとんどの方が「協調融資」で申し込んだそうです。単独で貸すことが最近では、ほとんど無いそうなので公庫が「協調融資」を提案してきたら受け入れた方がいいと思います。

協調融資の進め方

 公庫から協調融資の提案が来たら、融資をお願いする銀行に伺います。協調融資をお願いする際に、公庫から信用金庫を勧められるのでそちらにお願いするのもいいと思います。もちろん自分で探したり知り合いに銀行を紹介してもらったりするのもありだと思います。ちなみに私は、知り合いに銀行を紹介してもらいました。

銀行での面談

 銀行に行って、協調融資のお願いに行きます。事前に連絡をしておくと、スムーズに担当と話が出来ると思います。必要な書類は、銀行によって違うと思うので書きませんが、公庫で提出した書類にいくつか追加されるくらいです。面談内容は省かせていただきます。面談が終わると1ヶ月ほどで連絡されます。もし、話が良い方向に進んでいれば保証協会で面談することになります。

保証協会での面談

 保証協会で面談することになると、資料が必要となります。公庫HPでダウンロードした創業計画書があると思いますが、保証協会用の創業計画書があります。大変だとは思いますが、必ず必要になるので保証協会HPでダウンロードして作成し、面談日に持っていくといいと思います。保証が可能かどうか結果が出るまで、1〜2週間くらいかかります。

税務署に開業届、青色申告申請書の提出

 保証協会からOKが出ると、開業届の提出を求められます。税務署に行って開業届の提出をしましょう。その時に、青色申告の申請も一緒にした方が楽だと思ういます。ついでに申請をしておきましょう。

融資の許可が出たら

 保証協会の面談後、1ヶ月ほどしたら融資が決まります。融資が決まると、公庫に連絡して、協調融資が決まったことを伝えます。公庫の書類が1週間後くらいで郵送されてきます。必要な書類に記入して郵送すると、2週間くらいすると入金されると思います。

融資が決まるまでの期間は約3か月

 融資が決まるまでは本当に大変で、動きたいけど動けないもどかしい日々を過ごすことになります。どんな方が融資担当になっても真摯に受け答えをして、あとは待つのみです。もし、開業前にしておきたいことやできる準備があれば進めておくと良いと思います。融資を待っている間も家賃が発生しているので、すぐに動ける状況を作っておくことが大切です。

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