創業者の鬼門~融資の話~

 事業の見通しが立てられたら、いよいよ、融資です。まず、融資のお願いをする前に財政状況を確認しておきましょう。「資産はどれくらいあるか」「負債はどれくらいあるか」の確認が必要です。また、「諸支払いぶり」も確認されます。諸支払いぶりは、借入した金額や公共料金や税金などを期日通りに支払っているかどうかです。負債や諸支払いぶりにネガティブな情報がある方は、融資を断られる可能性がかなり高いです。しばらく正常に支払いを続けてから申し込むことをオススメします。

ほとんどの方が日本政策金融公庫で融資を受けると思いますが、中には地方銀行で借りる方もいるかもしれません。融資には、二つのパターンがあります。

単独融資と協調融資

単独融資

 単独融資は、一企業に各金融機関が個別に融資条件などを決めて貸し付けることを言います。簡単にいうと、一つの金融機関から融資を受けることを言います。

メリット

・融資実行までの時間が短い

 早い方は1週間、遅くても一ヶ月で決まるそうです。そのため、スムーズに計画が進むと思います。

・融資の手間が少ない

 書類提出が一つの金融機関のみとなるので、手間が少ないです。ちなみに日本政策金融公庫のみであれば、面接して融資決定すれば、書類を郵送して終わりになります。

デメリット

・融資が通りにくい。

 単独ですと、一つの金融機関が全リスクを背負うことになるため、融資が通りにくくなります。そのため、借入金額を下げられるか、最悪の場合断られることがあります。

協調融資

 協調融資は、一企業に対し、2つ以上の金融期間が融資団を結成し、条件などを協定して貸付は個々の金融機関で行うことを協調融資と言います。ざっくりいうと、二つの金融機関から融資を受けることです。

メリット

・希望の借入金額が通りやすい

 自己資金やその他の状況から、どうしても必要な金額の融資が難しいこともあります。そういった場合の不足金額を協調融資で補うことができます。

・融資が通りやすい

 単独融資ですと、前述した通り一つの金融機関が全リスクを背負うことになり、融資が通りにくいです。それに対して協調融資は、例えば「日本政策金融公庫50%、地方の金融機関50%」のようにリスクを分散することができます。そのため、審査が有利に働き融資が通りやすくなります。

デメリット

・融資実行まで時間がかかる。

 日本政策金融公庫と地方金融機関+保証協会と二つ以上の金融機関が審査するので時間が単独と比べて倍以上かかります。また、日本政策金融公庫より保証協会の方が融資の可決まで時間がかかるそうです。時間的な余裕を持って計画を立てないと、家賃の支払いや業者を待たせたりと大変です。

・融資の手間が増える

 金融機関が二つ以上になったことにより、提出書類も倍以上になります。また、日本政策金融公庫とは別の創業計画書(後で説明します)が必要で、面談も別々にあります。

・融資の審査項目が増える

 日本政策金融公庫で面談を受けた時とは、また別の質問をされたり、書類を確認されたりしたので、審査の仕方がやはり各金融機関で違うと感じました。そのため、単独よりも審査が厳しくなる印象です。書類内容の説明や説明内容の根拠をしっかりと示さないと、厳しいかもしれません。

ちなみに、私はというと、最初は単独でお願いしていたのですが、最終的に協調融資となりました。

根拠のある創業計画書の作成

 融資を受けるには、創業計画書が必要となります。創業計画書は、簡単に言うと企業の説明書みたいなものです。事業の方針だったり経営プランだったり売上根拠や返済の仕方などを書いていきます。

 日本政策金融公庫のHPで創業計画書がダウンロードできるので、記入例を見ながら打ち込んでいけばできると思います。一応参考文献を載せておきます。

事業計画書は1枚にまとめなさい―公庫の元融資課長が教える開業資金らくらく攻略法 著・上野 光夫

日本政策金融公庫の計画書は概要として活用

 日本政策金融公庫の創業計画書の活用方法ですが、もちろん一枚だけでもいいと思います。ですが、それだけでは「経営プランの有効理由」や「売上根拠」などが書き切らないと思います。そのため、日本政策金融公庫の創業計画書を大まかな概要を説明して、より詳しく書いた内容の創業計画書を別途作ると良いと思います。 

 次回は、創業計画書の大まかな内容について話していきます。あくまで、自分が制作したものなんで、合っているかどうかはわかりません。また、内容までは詳しくお伝えできませんが、骨組みくらいは伝えられるかなと思います。

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